
商学部マーケティング学科 1年 小川さん
愛知県立松蔭高等学校出身
小川さんは2019年3月に愛知県立松蔭高等学校を卒業し、同年4月に入学。名古屋キャンパスの4期生として商学部マーケティング学科に所属しています。
普段生活している環境とは大きく異なる環境でインターンシップに参加したことで、働くことを様々な視点から考えるきっかけになったと話してくれました。
名古屋商科大学のBBAプログラムでは、普段の参加者中心型授業(アクティブラーニング)で学んだことを実践できるよう、1年次からインターンシップへの参加を推奨しています。小川さんは、福島県医療関連産業高度人材育成プログラムを活用して福島県内の医療関連企業でインターンシップに参加してきました。
<strong>【福島県医療関連産業高度人材育成プログラム】</strong> 県内立地企業の優れた技術や、医療福祉機器産業への取組みに対する理解を促進するとともに、県内大学院への進学、県内企業への就職及び医療福祉機器開発を目指す大学生等の増加を促進することを目的とするプログラムです。
福島県でのインターンシップに参加しようと思ったきっかけは?
大学に入ったものの、就職したい企業や業種(業界)がありませんでした。母が金融業をやっていたので、その影響で金融業に興味はありましたが、他の業種のことを何も知らなかったんです。そうした中で、テレビやキャリアサポートを通じて就活の時期がどんどん早くなってきていることを知り、自分の中で勝手に焦りを感じていました。今のままで企業や業種を決めていいのか、と。早いうちから知っておいて損はないと思いましたし、インターンシップに参加して行きたいところを決めていきたかったということもあります。
どの企業でインターンシップに参加するか検討していたとき、ホームページで見た蓄光ガラスを実際に見てみたいと思い、光学ガラスメーカーである株式会社住田光学ガラスでのインターンシップに参加してきました。それだけでなく、なぜ多品種少量生産ができるのか疑問に思ったので、これも実際に見てみたいと思いました。
インターンシップは名古屋でもできますが、この機会に福島県に行かないと、福島県に限らず東北地方に行くことがないかもしれないと思ったことも参加しようと思ったきっかけの1つです。今までで5日以上の遠出を一人でしたことがなかったので、その挑戦も兼ねて、という感じです。
インターンシップ中に体験してきたことはなんですか?
本当にいろいろなことを体験してきました。
その中でも一番は光ファイバーを作ったことですね。1束にまとめるために何本も詰めていくんですが、細いものだと髪の毛よりも細く、しかも透明なのでなかなか苦戦したところはありました。
大きさもいくつかありましたが、3日間で4束作りました。これでも一緒にインターンシップに参加した人の中では一番多かったんですよ。
黙々とやれる感じで、性に合ってたのかもしれません。他の人は結構苦戦してました。作業されているのも女性が多かったです。
体験ではないですが、真っ暗な部屋で分厚いガラスに光を当てて異物が混入されていないかを調べているところを見ました。一般の人が見てもわからないような異物混入も見分けられていて、キャリアを積むということはこういうことなのかなとも思いました。
福島県で過ごしたインターンシップ期間中の生活はどうでしたか?

今思えば、とにかく寒かったですね。あとは、初めてのことばかりだったので、いろんなところにびっくりしていました。
インターンシップの実習先が福島県南会津町にあったので、そこで1週間過ごしました。上着を持って行ったのにそれでも寒くて…。9月上旬なのにガラスが結露していたり、朝も霜がおりていたりしました。霜がおりているのを見たのは実は人生で初めてでした。
食事も、南会津町に行く前はホテルの前のコンビニですませようと思っていたのですが、名古屋ではなかなか食べられないものもあったので、毎日企業の方にオススメの場所を聞いていろんなところにご飯を食べに行ってました。
他にも、改札口が自動改札でなかったり周りにチェーン店があまりなく、普段住んでいるところとのギャップが激しかったです。
福島県でのインターンシップに参加してきた今の感想を教えてください。
インターンシップに行くとなると知っているような大企業ばかりを気にしがちですが、そうではない企業でも、制度がしっかりしていたり働く環境がよかったりすることを知れたので、しっかりと調べながらいろいろな業種のインターンシップに参加していきたいと思っています。
また、とにかく実際に行ってみることが大事だということも感じました。どうしても調べたり聞いたりしただけでは自分の中で偏見があるので、目で見たり体験したりしてみないと分からないと思います。実際に今回のインターンシップに参加したことで、製造業(メーカー)にも興味を持ちました。
小川さんは、ビジネスを体系的に学ぶアクティブラーニング中心の名古屋キャンパス(BBA)で学んでいます
取材:2019年11月