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第15回海外インターンシップ 『参加者の声』 第5弾〜インドネシアの製造業にて仕事観が変わった〜

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森久さん(経営学部・経営情報学科2年)

本学の海外インターンシップ(通称CAPI)が初めての海外経験だったと言う森久さん(経営学部経営情報学科2年)。意外なことに出発前の不安は一切無く、楽しみな気持ちでいっぱいだったそうです。CAPIへの参加を決めたのは製造業について深く学びたいと思ったからでした。商業高校出身の森久さんは高校時代に工場を見学し、物が作られている様子を間近で見たことから製造業に就きたいと考えるようになりました。縁があって入学した名古屋商科大学にて入学早々にCAPIの存在を知り、アルバイトをしてお金を貯め、2年生の夏に実現することができました。高校時代に見学したのは日本の幼稚園を対象としておもちゃや遊具を作っている企業でしたが、海外に向けて幅広く展開している製造業を見てみたいと今回も製造業を選びました。派遣されたのはインドネシアにある製造業を営む日系企業でした。森久さんはそこで3週間インドネシア人の同僚と働くことで日本で当たり前の仕事観を見直すきっかけになったそうです。

得意なパソコンスキルを活かしてのオフィスワーク!

製造業に派遣されましたが、私の担当は工場勤務ではなく見積書や発注書の作成でした。商業高校出身なのでパソコン業務は得意です。日本語、英語両方ありましたが、意外にも自身の拙い英語でも問題無く業務を進めることができました。私がいたオフィスは役職者の方以外は全員インドネシア人で、日本人と会話することは数えるほどしかありませんでした。異文化交流を図ることが大切という社長のお考えから、インドネシア人の同僚から全て教わるという流れになっていました。あまり英語が話せない私と、そんなに英語が得意ではない同僚が会話をするので単語を並べただけの会話になります。日本にいるときは英語が話せない方だと思っていましたが、同僚もさほど英語を話せないのがわかるとむしろ安心して積極的になれました。話せなくても堂々としていれば良いのだと開き直った形になりました。

営業部、購買部の2つの部署で就業経験をさせていただきました。特に業務内容を理解するのに苦労したのは営業部でした。営業部は営業活動をしているわけでは無く主にマーケティングを行っている部署です。海外に向けて製品を売る場合と、国内に向けて売る場合では仕事の流れが異なるため、フローチャートを見せて説明をしていただいたのですが、理解できません。フローチャートは高校時代に授業で学びましたが、実際にビジネスで使用されているものは教科書で見るよりも複雑でした。

仕事は楽しいからやっているという考え方もある

日本での働き方しか知らなかった私は周囲の情報から「お金をもらうのだから仕事は辛いもの」と考えていました。ところが、インドネシア人の営業部長は仕事は楽しくて当然というお考えでした。楽しいことが前提であるのと辛いことが前提であるのとでは業務への取り組み方にも差が出てくるように感じます。実際に今回インターンシップをさせてもらった企業が従業員に楽しい業務を提供しているのか、それとも営業部長が楽しいと思っているのかどちらから産まれた発想なのかはわかりません。しかし、私の当初の考え方である、辛くて当たり前についても果たして本当にそうなのか、疑問を持つようになりました。そして私は今回の業務中楽しく働くことができたと思っています。

業務最終日には好きなことを英語でプレゼンする機会をいただきました。せっかくなので一部の内容に業務において改善して欲しいことを加えました。営業部のシステムが重く、ロスタイムが発生していたためそれを指摘しました。他の従業員もこのシステムの使い辛さについては悩んでいましたが、上司には言えなかったようです。他所者の私だからこそ言えたのではないかと思います。SNSを通じて連絡してくれたインドネシア人の同僚から聞いたのですが、私が帰国後にシステムの見直しがあったようです。

CAPIに参加して得られたこととは

今回CAPIに参加してよかったのは、日本での当たり前を見直すことがでできたことです。働くことは辛いこと、ストレスが溜まって当然だと思っていたのにインドネシア人の上司が「楽しくて当然」という考え方を持っていて自身の常識を見直すきっかけになりました。確かに休憩中も皆さん楽しそうで、業務の愚痴を言っている様子はありませんでした。そして、これまで持っていた英語に対する嫌悪感が無くなりました。それは拙い英語でも堂々と話す同僚の存在や、お世辞にも綺麗な英語を話せるとは言えない店員が臆せずに話しかけてくれたことだったりします。仕事も英語もやらなければならないことではなく、やりたいからやっているという意識で取り組めば人生が豊かになるような気がしました。そして、今回大きな反省点も一つ。風邪をひいて3日間も休んでしまったことです。社会人になってから3日間も業務に穴を開けることがあったら大変なことです。その感覚は日本でもインドネシアでも同じでした。体調管理も業務のうちと捉え気を引き締めていきます。CAPIを経験したことによって海外で働きたくなったのかと問われると意外とそうではありません。海外で働いてみた経験を日本の企業で活かし、今回現場で気付いた楽しく働くことを取り入れていきたいと考えています。
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本学ではASEAN諸国、インドにてインターンシップ経験ができる海外インターンシップ、通称CAPI(Career Advancement Program Internship)を2-4週間の短期と、3ヶ月に渡る長期にて実施しています。こちらのページも併せてご覧ください。



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