理論から実践へ:ケースメソッド
Anthony Townley先生の「Introduction to Business Law」の授業では、グローバル化が加速する世界で重要度が日々高まっているビジネス法の概要とその実践について学びます。毎週の授業ではビジネス法の理論の理解から始まり、実践を理論を用いて解説、さらにケースメソッドで理論の実践と応用と続き、知識の取得だけでなくその使用まで学習を深めます。この日はビジネス法におけるUnificationとHarmonizationについて、塗料の購入における保証規定の違法性を検証するケースを利用しました。学生は事前に共有される資料を元にケースの議題に意見を準備します。授業が始まると、教員をファシリテーターとし議題に対し議論を進めます。
ケース主人公の塗料の使用目的がどこまで販売した店員に伝わっていたか不明なため、商品に対する主人公の保証請求は無効だという意見、保証内容がそもそも違法だという意見、店員の発言内容に対するビジネス倫理を問う意見、更に追加でこのような保証が記載されるべきだという意見まで、十人十色な学生の法とケースの解釈が議論を熱く面白くします。
世界中から集まるクラスメイトと共に
このGBBAの遠隔授業には、現在世界中から学生が参加しています。パキスタンの学生からは自国の商業法について日本の中古自動車の輸入に対しローカルなビジネスを守るため輸入制限をかけているという例が紹介されたり、フランスの学生からは自国の新規ビジネスに対する税率の高さを挙げ、harmonizationによりビジネスの新規参入を多くすべきだという意見も発表され、自国のルールや習慣の狭い枠にとらわれることなく広い世界へと、学生の志は広がっていきます。
本校の学生の学びは感染拡大防止のために外出自粛をする現在の生活の中でも、遠隔授業を通し世界中に通じています。